寄生虫を用いた水産資源の生態解明

広島大学産学共同活動テーマ

登録番号: 448
寄生虫を用いた水産資源の生態解明
● 担当教官: 長澤和也
● テーマ説明:  多くの人は「寄生虫」と聞いて「気持ち悪い」とか「怖い」といったイメージを思い浮かべるだろう。寄生虫が付いている生物(宿主)を時には死亡させると考えているかも知れない。寄生虫には,そうした側面があるが,必ずしも正しいとは言えない。寄生虫は宿主がいなければ生きていけないため,宿主を殺すようなことはまれである。宿主を殺したらならば自殺に等しいからである。ここに,私たちの研究の原点がある。
 私たちは,寄生虫を「病害虫」ではなく「役に立つ生物」として扱っている。そして,水産研究分野で,寄生虫を積極的に活用する研究を行っている。それは,寄生虫が「生物標識(生物指標)」になるという考えに基づく。魚介類に見出される寄生虫を用いて,彼らの系群(地方群)識別,分布範囲や回遊経路などを解明している。これまでに,サケ・マス類やカレイ類,イカ類,サンマなどで,研究実績を挙げてきた。また,寄生虫を生物標識として用いる方法は経費が余りかからないため大量のサンプルを扱うことが可能で,高精度のデータを得ることができる。
 今後,この分野に関心のある団体や企業などに対して,技術指導や共同研究を行う用意がある。
● キーワード: 寄生虫の活用、水産資源、系群識別、生態解明
● 分野: 農林水産・食品/航空・海洋
● 公開日時: 2006年06月20日 20時11分


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